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2017年10月2日月曜日

高校野球の都道府県別勝率の推移7(四国編)

こんにちは。また更新お休みしてしまってすみません。週末は自分の試合で忙しかったりするのです。
さて、気を取り直して都道府県別勝率推移シリーズも残すところあと2回。今日は四国編です。

ちなみにもう一度データについて説明しますと、
データは、夏の大会が1県1代表になった1978年以降の成績を集計しました(集計対象には春の大会も含む)。そして、前後5年間(当年を合わせて合計11年間)の勝率の推移、言ってみれば勝率の移動平均のようなもの、をグラフにしてみました。

ということです。それでは見ていきましょう。



四国は野球どころというだけあって、かなり高水準で推移していますが、ちょっと苦しいのが香川。2009年あたりは1割ちょっとと危機的な数字になっています。実際、2009年のデータに入っている期間ですと、2006年夏香川西、2011年夏英明がそれぞれ1勝ずつ挙げているだけです。またこれは個人の印象になりますが、結構な点差で負けていて、ちょっと辛い時期だったと思います。それを救ってくれたのが2016年春の高松商の準優勝ですね。これでかなり持ち直しました(2011年に勝率が跳ね上がってる)。そしてそれが2017年夏の三本松のベスト8に繋がります。このまま香川復活といってほしいものです。

次に愛媛を見てみましょう。こちらも高水準を維持していますが、ピークは1998年あたりですね。この時期は1996年夏松山商優勝(奇跡のバックホーム)、2001年夏松山商ベスト4、2002年川之江ベスト4、そして済美の2004年春優勝に夏準優勝と、大活躍でした。その後も今治西の活躍などあり、2000年代は順調に勝ち星を重ねていきます。2010年あたりから雲行きが怪しくなってくるのですが、それでも2013年に済美が安楽投手を擁して準優勝したり、底力があります。また、1980年代後半には、宇和島東の春優勝、新田のはる準優勝がありました。余談ですが、新田のユニフォームにひらがなで「えひめ」と書いてあったのが印象的です。

次に徳島。このグラフに入ってくる1980年代前半は池田の絶頂期ですね。それを反映して、7割近い勝率になっています。池田黄金期以降は優勝こそありませんが、2002年春鳴門工準優勝、翌2003年春徳島商ベスト4を筆頭に、夏はベスト8が7回、ベスト16も7回と、非常に安定した戦いを見せます。この5年も鳴門が9勝していますし、徳島の皆さんは非常に高校野球を楽しめてるんじゃないかと思います。

最後に高知。こちらも徳島と同じように安定しています。最近では高知の成績=明徳義塾の成績と言っても過言じゃない気もしますが、1990年代前半くらいまでは高知商の天下でしたし、2005~2010年は夏は高知高校が主に出場していました(明徳義塾の出場辞退もありました)。ということで、高知県については県内でそれぞれの学校に黄金時代があり、黄金時代に入った学校は全国でも活躍する、というパターンになっている感じがします。高知商時代→明徳義塾時代→高知時代→また明徳義塾時代、といった感じですね。あと、1995年から2004年まで10年連続初戦突破というのは素晴らしい成績だと思います。

辛い時代を過ごした香川も復調気配ですし、また野球どころ四国の活躍を見たいと思います。

さて来週はシリーズ最終回、私の故郷九州を見てみます。
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。

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