さて、まずお目にかけたいのが、タイトルにもあります、高校野球の都道府県別勝率の推移です。今年の夏の高校野球は、私の住んでいる埼玉県の花咲徳栄の優勝で幕を閉じたわけですが、ここのところ奮わないなと思っていた県の代表の奮闘があり、それがちょっと嬉しくもありました。
気になっていたのは香川と大分。香川は去年の春に高松商が準優勝しましたが、それまでは負けが続いていたように思います。大分もしかり(しかも、強豪とばかり当たっていたような)。それが、今年は三本松高校と明豊高校が揃ってベスト8入りという躍進を遂げました。
それがちょっと嬉しかったのですが、このように、県別に黄金時代とか暗黒時代とかあるよね、ということで、成績の傾向を調べてみました。
データは、夏の大会が1県1代表になった1978年以降の成績を集計しました(集計対象には春の大会も含む)。そして、前後5年間(当年を合わせて合計11年間)の勝率の推移、言ってみれば勝率の移動平均のようなもの、をグラフにしてみました。この変化を見たら、都道府県ごとの好不調が見えてくるのではないだろうかと思いました。
まずは、北海道、東北のデータを示します。
北海道はちょっと特殊な事情がありまして、例えば2004年から2006年は南北海道の駒大苫小牧が3年連続で決勝に進んでいますが、同年の北北海道代表はいずれも初戦敗退していたりして、なかなか勝率がドラスティックに動きづらいというところがあります。
次に東北ですが、当初は秋田と宮城の2強という状況ですね。その後宮城はある程度安定して勝率を残していますが、秋田の方は落ち込んで今や東北で一番下に。最近では2015年の秋田商のベスト8が実って回復傾向にありますので、またの奮起を期待したいところ。宮城は東北、仙台育英の2強が踏ん張っています。また、他の県では、強豪私立が躍進して成績がグンと伸びたのがよくわかります。青森(青森山田、光星学院)は1994年くらいから、福島(聖光学院)と山形(日大山形、酒田南、鶴岡東あたり)が1999年くらいから。岩手(花巻東、盛岡大付)は2005年くらいから。結構顕著に出てるので面白いです。ということで、2000年過ぎくらいから、全体的に底上げされているのがよくわかる結果になりました。実感とも合う結果じゃないでしょうか。
で、東北各県が伸びたということは、勝負事ですから勝率を落としたところもあるわけで、それは次回以降にお見せしたいと思います。次回は関東の予定です。お楽しみに。
お読みいただき、ありがとうございました。
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