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2017年9月25日月曜日

高校野球の都道府県別勝率の推移4(東海編)

こんにちは。土日はお休みをいただいておりました。今日も都道府県別勝率の推移を見ていきます。今日は東海4県です。

ちなみにもう一度データについて説明しますと、

データは、夏の大会が1県1代表になった1978年以降の成績を集計しました(集計対象には春の大会も含む)。そして、前後5年間(当年を合わせて合計11年間)の勝率の推移、言ってみれば勝率の移動平均のようなもの、をグラフにしてみました。
ということです。


愛知は常に5~6割程度をキープしており、私学四強をはじめとした層の厚さを感じます。他の3県は良かった時期と良くなかった時期がはっきり分かれているような推移となっています。まず静岡ですが、ここに掲載していない1950年代~70年代前半に黄金時代があります。静岡商、静岡高の大活躍ですね。その後は一進一退が続き、2007年に常葉菊川が登場します。この2007年を集計範囲に含む2002年~2012年は勝率がぐっとアップしていますよね。ただその後は、春はともかく夏に苦戦が続いており、勝率を下げてしまっています。個人的には2014年~2016年の初戦敗退は予想外で、これは痛かったところと思います。

次に三重ですが、1990年代は勝率5割に届こうかというところまで来ていましたが、200年代に入って3割を切る事態に。夏は1999年から2008年まで10年連続初戦敗退(1引き分け含む)と、見事に暗黒時代です。しかし春に海星、四日市工、津田学園が勝利しており、なんとか勝率の底上げをしました。そして一気に形成を逆転したのが2014年夏、三重の決勝進出でしょう。決勝も本当あとちょっとの勝負で、三重復活を高らかに告げた大会となりました。その後も2015年夏津商1勝、2016年夏いなべ総合2勝、2017年夏津田学園1勝と、上位進出はないものの堅実に勝ち星を重ね、勝率も徐々に上がってきています。

最後に岐阜。岐阜は三重が勝率を落としたのと時を同じくするような形でぐっと勝率を延ばしています。それまでは主に県岐阜商が奮戦していたものの徐々に勝率を下げていってしまっていたのですが、2006年春岐阜城北ベスト4、2007年春大垣日大準優勝、同夏大垣日大ベスト8、2009年夏県岐阜商ベスト4、2010年春大垣日大ベスト4、2013年春、2015年春県岐阜商ベスト8と、一気に花開きました。これらの成績が全部集計範囲に入っている年は2011年なんですが、勝率は6割に届いていますね。特定の高校だけが牽引するのではなく、いろんな高校がそれぞれに上位進出するという層の厚さまで見せる黄金時代でした。その後夏の成績が下がってきて勝率は下降気味。でも春はそれなりに勝っているのですが、6割をキープするというのは大変なことなんだなと思わされました。

ということで、4県だけだと高をくくっていたら結構な文章量になってしまいましたが、お楽しみいただけていたら幸甚です。本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。

明日は近畿編をお届けします。

2017年9月22日金曜日

高校野球の都道府県別勝率の推移3(北陸・甲信越編)

こんにちは。都道府県別勝率推移シリーズも三回目になりました。今日は北陸・甲信越のデータを見ていきます。

ちなみにもう一度データについて説明しますと、

データは、夏の大会が1県1代表になった1978年以降の成績を集計しました(集計対象には春の大会も含む)。そして、前後5年間(当年を合わせて合計11年間)の勝率の推移、言ってみれば勝率の移動平均のようなもの、をグラフにしてみました。
ということです。


このようになりました。1983年あたりだと、山梨の1強という感じですね。山梨は1981年まで初戦敗退を繰り返していたのですが、その後東海大甲府が躍進、1985年のベスト4をはじめとして、コンスタントに勝ち星を重ねていく時代でした。その後も二度のベスト4や市川のベスト8(1991年夏)もあり、一時不調期はありますが、ある程度の勝率を維持しています。

当初山梨の次に勝率が高かったのが福井。ここは福井商の活躍といっていい状況だったのですが、1992年夏の北陸のベスト8から始まり、1995年夏、1996年夏の連続ベスト4(敦賀気比、福井商)あたりで第一次黄金時代を迎えます。そして近年も敦賀気比の活躍(2013年春ベスト4、2014年夏ベスト4、2015年春優勝)もあり、現在第二次黄金時代といった感じ。しかし2015年夏以降は上位進出がなく、今後のダウンは避けられないところ。もう一段ロケット噴射が欲しいところですね。

そして、当初の石川も意外なほど低勝率。夏は1980年~1986年まで7年連続初戦敗退。その期間は春も計2勝のみと、石川県の野球ファンはストレスの溜まる時代でした。その流れを変えたのはやっぱり星稜、そして金沢でした。まず金沢。1987年夏に、夏としては8年ぶりの勝利を挙げると、1990年春には2勝。1994年春には、中野投手が江の川(現・石見智翠館)相手に完全試合。このときは次の試合で敗退しましたが、石川県の野球ファンの溜飲は大いに下げたはず。そして星稜は1991年夏にベスト4、翌1992年夏は松井選手の5敬遠で1勝に終わったものの、1995年には準優勝と、石川県の勝率を跳ね上げました。その後遊学館も台頭してきて、勝率は5割前後を維持しています。

1990年代にどん底を味わった新潟と富山。新潟の躍進は明らかに新潟明訓、日本文理の活躍でしょう。1994年夏の中越以降、2勝以上することがなかった新潟勢に風穴を開けたのが2006年春の日本文理と2007年夏の新潟明訓。その後2009年夏の日本文理の準優勝、2010年夏の新潟明訓ベスト8、2014年夏の日本文理ベスト4と、新潟の大躍進につなげました。一方富山は、1986年春に新湊がベスト4の成績を収めますが、1988年から1997年まで10年連続初戦敗退とまさにどん底。その黒星にストップをかけたのは、やはり頼りになる富山商でした。そして富山商はその後も高岡商とならび、苦戦しながらもコツコツ勝利を積んでいきます。その苦労が、2013年夏の富山第一ベスト8に繋がりました。

最後に長野ですが、これも1983年あたりは非常に低調です。これを救ってくれたのは、何と言っても上田佳範投手を擁した1991年の松商学園でしょう。春準優勝、夏ベスト8で一気に勝率を引き上げます。その後、また初戦敗退が続き、苦しくなったと思ったら、1994年夏の佐久(現・佐久長聖)のベスト4です。ちなみにこの年は、佐久以外のベスト4は全て九州勢(佐賀商、樟南、柳ヶ浦)でした。その後は松商学園、長野日大が2勝を挙げた年もあるものの、徐々にまた勝率を下げてしまっています。しかし、戦前の長野はめちゃくちゃ強かったんですよ!長野の皆様の名誉のためにここは強調しておきます。

以上となります。次回は東海、できれば近畿もやりたいと思います。今日もご覧いただきまして、ありがとうございました。

2017年9月21日木曜日

高校野球の都道府県別勝率の推移2(関東編)

昨日から始まりました、高校野球の都道府県勝率の推移の調査、今日は関東編です。関東というと強豪揃いのイメージがありますが、どうなんでしょうか。

ちなみにもう一度データについて説明しますと、

データは、夏の大会が1県1代表になった1978年以降の成績を集計しました(集計対象には春の大会も含む)。そして、前後5年間(当年を合わせて合計11年間)の勝率の推移、言ってみれば勝率の移動平均のようなもの、をグラフにしてみました。
ということです。


まずは茨城、栃木、群馬のいわゆる北関東です。栃木は比較的安定してて、その中でも最近の作新学院の活躍で勝率は上昇中、群馬は以前は振るわなかったけれども、1990年代後半の前橋工、桐生第一の活躍、2000年代後半からの前橋育英、健大高崎の活躍で成績をグンと伸ばしました。一方茨城は、最近は常総学院の活躍にかかっているという傾向。2009年前後はかなり苦戦していますね。1980年代は取手二、常総学院と二度の決勝進出で高勝率を誇っています。



一方の南関東は、さすがに高勝率を維持しています。最近上り調子なのは今年夏を制した埼玉。2008年から2012年まで連続して夏初戦敗退と苦しい時期もありましたが、その時期も春に聖望学園が決勝進出したり、大きく落ち込みません。神奈川はさすがの安定の強さ。どのチームがというより、どのチームが出ても安定して勝っています。勝率5割を切る時期がありません。東京、千葉も高勝率で推移しているのですが、ここのところちょっと下がり気味。東京はとにかく最近の選抜の成績が悪い。千葉も大勝ちとまではいかず、決して悪いと言いきれる成績ではないのですが、もともとの勝率が高いため、下がって見えてきています。千葉は1995年くらいに黄金期がありますが、4年で3回ベスト4に入った時期があったんですね(1992年夏拓大紅陵:準優勝、1993年夏市立船橋:ベスト4、1995年春銚子商:準優勝)これは黄金時代にふさわしい成績ですね。

次回は甲信越、北陸を見ていきます。

本日もご覧いただきまして、ありがとうございました。

2017年9月20日水曜日

高校野球の都道府県別勝率の推移1(北海道・東北編)

初めまして。これから、膨大な野球のデータをちょっとずつ紐解いて、話のネタになるようなものをいろいろとご覧に入れられたらなと思っております。よろしくお願いいたします。
さて、まずお目にかけたいのが、タイトルにもあります、高校野球の都道府県別勝率の推移です。今年の夏の高校野球は、私の住んでいる埼玉県の花咲徳栄の優勝で幕を閉じたわけですが、ここのところ奮わないなと思っていた県の代表の奮闘があり、それがちょっと嬉しくもありました。
気になっていたのは香川と大分。香川は去年の春に高松商が準優勝しましたが、それまでは負けが続いていたように思います。大分もしかり(しかも、強豪とばかり当たっていたような)。それが、今年は三本松高校と明豊高校が揃ってベスト8入りという躍進を遂げました。
それがちょっと嬉しかったのですが、このように、県別に黄金時代とか暗黒時代とかあるよね、ということで、成績の傾向を調べてみました。

データは、夏の大会が1県1代表になった1978年以降の成績を集計しました(集計対象には春の大会も含む)。そして、前後5年間(当年を合わせて合計11年間)の勝率の推移、言ってみれば勝率の移動平均のようなもの、をグラフにしてみました。この変化を見たら、都道府県ごとの好不調が見えてくるのではないだろうかと思いました。

まずは、北海道、東北のデータを示します。


北海道はちょっと特殊な事情がありまして、例えば2004年から2006年は南北海道の駒大苫小牧が3年連続で決勝に進んでいますが、同年の北北海道代表はいずれも初戦敗退していたりして、なかなか勝率がドラスティックに動きづらいというところがあります。


次に東北ですが、当初は秋田と宮城の2強という状況ですね。その後宮城はある程度安定して勝率を残していますが、秋田の方は落ち込んで今や東北で一番下に。最近では2015年の秋田商のベスト8が実って回復傾向にありますので、またの奮起を期待したいところ。宮城は東北、仙台育英の2強が踏ん張っています。また、他の県では、強豪私立が躍進して成績がグンと伸びたのがよくわかります。青森(青森山田、光星学院)は1994年くらいから、福島(聖光学院)と山形(日大山形、酒田南、鶴岡東あたり)が1999年くらいから。岩手(花巻東、盛岡大付)は2005年くらいから。結構顕著に出てるので面白いです。ということで、2000年過ぎくらいから、全体的に底上げされているのがよくわかる結果になりました。実感とも合う結果じゃないでしょうか。

で、東北各県が伸びたということは、勝負事ですから勝率を落としたところもあるわけで、それは次回以降にお見せしたいと思います。次回は関東の予定です。お楽しみに。
お読みいただき、ありがとうございました。